桐生市指定重要無形民俗文化財
 白瀧神社太々神楽


 白瀧神社には古くから神楽が伝承されているがその起源は定かでない。

 現存の記録では明治二十一年の「太々神楽施行願」があり、明治三十一年八月の「神正流大和太々(しんせいりゆうやまとだいだい)神楽座記録」に十二座の舞の記録が舞人の姓名とともに記載されている。舞人の議定書もあり第一條から第十條までに舞人の心得が細かに記され署名捺印されている。

 第一座「翁之舞」 第弐座「猿田彦之舞」 第参座「天宇豆女之舞」  第四座「剣玉之舞」
第五座「岩戸開伎之舞」 第六座「巨蛇退治」 第七座「鬼人退治」  第八座「種蒔之舞」 第九座「恵比寿之舞」  第拾座「稲山之舞」 第拾壱座「釜湯之舞」 第拾弐座「上棟式」 その他に糸枠を持って舞う「機神舞」がある。

 楽器は太鼓、胴長締太鼓、笛の二鼓一管である。
 囃子は出囃子、三ッ拍子、平舞、早舞、天狐、道化、恵比寿、連打の他に各々の舞にあわせた囃子で構成されている。

 式舞は大祓詞の奏上により始まる。四方を祓い清めた大幣を手に宮司は平舞の囃子で「宮司之舞」を厳かに舞う。舞終わり神前に着座し「翁」を待つ。