----備考----
本の正式なタイトルは「白滝姫物語」ですが、
本文では「白瀧姫」と表記されているため、この場は「白瀧姫」で統一しました。
----------------------------------------------------------------------------------


桐生市指定重要無形民俗文化財
白瀧神社太々神楽

指定 昭和四九年一月二十一日
所在地 群馬県桐生市川内町五丁目三二八八番地

白瀧神社に伝えられる神楽の起こりは明らかではないが、
面の大半は江戸時代のものである。

記録としては明治二十年(一八八七)の太々神楽施工願があり、
明治三十一年の「神誠流大和太々(しんせいりゅうやまとだいだい)神楽座記録」には、
十二座の舞と舞人の名が記載されている。

また、舞人の心得が細かに記された、十条からなる議定書もある。

現在伝えられる神楽は記録に残る十二座の内、式舞五座、興舞六座の計十一座であり、
囃子は太鼓・長締太鼓・笛の二鼓一管で構成されている。

この神楽は代々川内地区に住む長男が継承してきたが、
戦後、後継者不足で消えかかった。

しかし、昭和二十七年ころ青年有志が古老から受け継ぎ、
今日では神楽保存会も組織され、毎年八月第一土曜日の例祭に奉納されている。

平成三年三月一日 桐生市教育委員会